物に惹かれる、人に惹かれる、、、。
雑誌やネット記事、予測変換などで見ることのある『惹かれる(ひかれる)』。
”魅かれる” は聞いたことのある方が多いと思います。
では、”惹かれる” はどういう意味なのでしょうか?同じ意味なのでしょうか?
結論から言うと”惹かれる”、”魅かれる”は、意味はほとんど同じです。
ではなぜ使い分けられているのでしょうか。
それぞれの意味を知りながら、ちょっとした違いについて解説していきます
”惹かれる” 意味
若い・心という感じから成り立つ漢字、『惹(読み方:ジャク)』。
”惹かれる” は「心がひきつけられる」という意味です。他にも好意をもったり、思いを寄せたりするような様子にも”惹かれる”という言葉が使われます。
類義語や対義語、『惹』に関する熟語についても見ていきましょう!
”惹かれる” の類義語と対義語
類義語 | 興味がある、魅了される、虜になる、 心奪われる、一目惚れ |
対義語 | 興味がない、冷める、 関心がなくなる(無関心)、幻滅する |
”惹かれる” 類義語
・興味がある
物事に心がひきつけられる気持ち
・魅了される
心がどうしようもなくひきつけられ、夢中になってしまう様子
・虜になる
あることに熱中するほど心が奪われる様子
・心奪われる
心が強くひかれて、他に何も考えられなくなる様子
・一目惚れ
ひと目見た瞬間に心がひかれると言う意味
”惹かれる” 対義語
・興味がない
もっと知りたいと言う気持ちが全く起きない様子
・冷める
気持ちが冷めるといった使い方をするこの言葉。熱心だった物事に対して、急に興味がなくなったりした様子
・関心がなくなる(無関心)
興味がなく、気にもかけない様子
・幻滅する
思い描いていたイメージと現実が違いがっかりすると言う様子
”惹かれる” に関する熟語
・惹句(読み方:ジャック)
心をひきつける、うたい文句やキャッチフレーズのこと。ただのキャッチフレーズではなく、お客さんの心を掴むようなキャッチフレーズ。雑誌のタイトルでなぜか興味が惹かれてしまうもの、あれが『惹句』です。
・惹起(読み方:ジャッキ)
問題をひき起こしたり、何かを引き起こすこと。心ひかれると言う意味とは違う意味の熟語になります。
”惹かれる”と”魅かれる” の違い
違いを比較する前に魅かれるの意味について解説していきます。
魅かれるとは?
魅了、魅力に使われている『魅(読み方:ミイル)』。
人に心奪われたり、人の心をひいて惑わすといった意味で使われます。『もの』よりも『人』にひかれるときにこちらの漢字を使います。
【豆知識】魅力(みりょく)とかいて、みりきと読むことが昔、流行ったようです。
惹かれると魅かれるの違い
”惹かれる”も、”魅かれる”も、意味は『心がひかれる』と言った意味であり、ほとんど変わらないはことはわかりましたが、使う場面は少し変わります。
例文を用いて比較してみます。
惹かれる例文
- なぜか彼女に心が惹かれた
- 彼の笑顔に惹かれた
- 御社の社風に興味を惹かれました
- 美しい宝石に惹かれた
魅かれる例文
- 彼女の所作に魅かれた
- アーティストとしての才能に魅かれた
- 彼の魅力的な声に魅かれた
このように、”惹かれる”は『人、ものなど』、”魅かれる”は『人』に対して使われる言葉です。
まとめ
”惹かれる”と”魅かれる”の違いについて解説してきました。
どちらも『心がひかれる』という意味であり、
”惹かれる”は、『人に対してやもの・景色などの人以外に対して』使い、”魅かれる”は、『人に対して』使うことが多いことがわかりました。
意味に大きな違いはなく、惹かれるも魅かれるも常用漢字ではありません。文脈、文章の流れに合うような漢字を選んで使っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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